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2008年04月11日

甲子園のグラウンドに、宮古島産の「白線」が。

前回の記事の最後に書きましたが、今回の甲子園で活躍した、宮古島産の「あるもの」。。
実はグラウンドにかかれている白線の「粉」なのです。

甲子園のグラウンドに、宮古島産の「白線」が。

これまで甲子園で使用されていた白線の粉(パウダー)には「水酸化カルシウム」が使用されていました。しかし強いアルカリ性のためプレー中に選手の目に入るなどすると、とても危険です。そこで球場としては安全性の高い「炭酸カルシウム」に順次切り換えをおこなっていましたが、宮古島でつくられるカルシウムパウダーが球場関係者の目に止まり、その安全性が評価されて今回のセンバツで試験的に使用されることになりました。

でも、なぜ宮古島の粉。。?

宮古島はサンゴ石灰岩でできた島です。宮古島の水道水は、この地層を浸透した地下水を利用する訳ですが、石灰岩を経た水だけあって、とてもそのままでは各家庭に供給できない高硬度(カルシウムとマグネシウムの含有量が多い)の水です。このため水道局の施設で水の硬度を落とす(カルシウムなどを除去する)作業が必要となり、この過程でサンゴカルシウムを含んだ物質が排出されることに。そしてこの物質を、島内の事業者の方が引き取り、不純物を取り除いてカルシウムパウダーを製造している、という訳です。

この事業者の方も、まさかこのパウダーが甲子園の白線として利用されるとは思ってなかったでしょう。いわば宮古島のサンゴが生んだパウダー。これからの大会にも、ぜひ継続して使われてほしいと思います。



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Posted by コーラル・ベジタブル at 15:26│Comments(0)島のできごと
 
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